2026 .07 .06
竹林のスコレーの田植え体験、する子・しない子がいた一日の記録
田植え日和、朝からのひと騒動
朝から気持ちのいい、田植え日和。田んぼは10時開始と決まっていたので、9時50分には出発する予定でした。
ところが出発の時間になっても、2階でうろうろしている子がいます。スタッフから思わず喝が飛びました。
予定通りに動くこと自体が、実はスコレーでは簡単ではありません。急かされるのが苦手な子もいれば、支度そのものに時間がかかる子もいます。
それでも一人ひとりが自分のペースで身支度を整え、最後は全員そろって出発できました。バタバタした朝も、スコレーではよくある光景です。
なんとか全員で田んぼに向かい、田植えが始まりました。
この日植えたのは、スコレーの田んぼで大切に育てている苗です。にごった水に足を入れると、ひんやりとした感触が広がります。

「する子・しない子」がいる田植え
田植えは、全員参加を強制するものではありませんでした。始まってみると、田んぼに入る子と入らない子に、自然と分かれていきます。
田植えをしていた子どもたちからは「みんなで食べるお米なのに」というクレームも出ました。一緒に汗を流している子からすれば、正直な気持ちだったと思います。
苗を持つ手、泥だらけの足元、水面に映る夏の空。田んぼに入った子どもたちは、それぞれのやり方で作業と向き合っていました。
スタッフも、どうしたものかと戸惑いながら見守っていました。強制しない自由と、一緒にやってほしいという気持ちの間で揺れる時間です。
スコレーでは、田植えに限らずワへの参加も強制しません。自分から動き出すタイミングを、こちらが待つのが基本の姿勢です。
12時には田植えを終えて、昼食。

午後はヨーヨー、プール、スモア――それぞれの「自分探Q」
午後は特に予定を決めず、子どもたちがそれぞれの過ごし方を選びました。
ヨーヨーをする子、プールに入る子、スモアづくりに挑戦する子。田植えをした子もしなかった子も、思い思いの時間を過ごします。
たき火を囲んで、おやつを楽しむ子もいました。田植えのあとの疲れも、それぞれのペースでほどいていく時間です。
朝は時間に追われるように出発したのに、午後はゆったりとした時間が流れます。同じ一日の中に、両方の顔があるのがスコレーらしいところです。
敷地のあちこちから聞こえる、にぎやかな声。田植えという一大イベントの後も、いつも通りの午後でした。

スタッフが振り返る、伝えきれなかったこと
その日の夜、田植えを担当したスタッフから、正直な振り返りが届きました。
「毎年、する子しない子はいる。それでいいと思っている。ただ、お田植え祭りの御祈願の時だけは、みんな揃ってできたらいいなと思っていた」という声です。
田植えの意義や背景を、こちらがしっかり伝えられていなかったのではないかと、スタッフ自身が反省していました。
子どもたちにとって、この日が特別な一日だということが、うまく伝わっていなかったのかもしれません。
強制はしていません。けれど、大切さは伝えたいという気持ちもあります。そのバランスの難しさを、スタッフ自身が実感した一日になりました。
田植えも、ワへの参加も、子どもが自分で選ぶことを大切にしています。そのうえで、大切にしたい行事の意味をどう伝えるか。答えの出ない問いですが、来年度に向けて考え続けたいところです。
する子もいれば、しない子もいます。悩むスタッフもいます。そんな飾らない一日の積み重ねが、スコレーの日常です。





