2026 .10 .04
不登校の子の「学校以外の居場所」とは?フリースクール・オルタナティブスクールなど7つを比較
「学校に行けない日が続いている。
この子は、これからどこで過ごせばいいのだろう」——そんな思いで、このページに来てくださったのかもしれません。
毎日お子さんのことを考えて、調べて、悩んでこられたことと思います。
まずお伝えしたいのは、学校以外にも、子どもが学び、育つ場所はいくつもあるということ。
この記事では、学校以外の居場所として、選択肢を7つに整理しました。
なかでもフリースクールやオルタナティブスクールについては、運営している立場から詳しく紹介します。
お子さんの今の様子に重ねながら、気になるところだけ読んでいただいても大丈夫です。
最終更新:2026年10月4日
この記事のポイント
- 学校以外の居場所・学びの場には、フリースクール・オルタナティブスクール、教育支援センター、学校の中の別室、家庭、地域、オンラインなどがあります
- フリースクールやオルタナティブスクールは、施設ごとに理念や活動が大きく違います
- どれかひとつが正解、ということはありません。お子さんの今の状態や気持ちによって、合う場所は変わります
- 合わなければ変えてもかまいませんし、いくつかを組み合わせてもかまいません
不登校のお子さんは、いま全国に約35万人います

文部科学省の調査(令和6年度)によると、小中学校で年間30日以上欠席した不登校のお子さんは353,970人で、過去最多でした。
在籍する児童生徒の3.9%にあたります。
決して、ご自分のご家庭だけに起きていることではありません。
不登校を含め、年間30日以上欠席した「長期欠席」のお子さんは、小中学校あわせて506,970人でした(前年度は493,440人)。
長期欠席には、不登校のほかに、病気や経済的な理由などによる欠席も含まれます。
理由別に見ると、次のとおりです。
| 欠席の理由 | 小学校 | 中学校 | 小中合計 |
|---|---|---|---|
| 不登校 | 137,704人 | 216,266人 | 353,970人 |
| 病気 | 61,114人 | 48,321人 | 109,435人 |
| 経済的理由 | 7人 | 21人 | 28人 |
| その他 | 31,840人 | 11,697人 | 43,537人 |
| 合計(長期欠席) | 230,665人 | 276,305人 | 506,970人 |
長期欠席のおよそ7割が、不登校によるものです。
2020年度からの推移を、グラフにしました。

2020年度からの4年間で、不登校のお子さんは約1.8倍に増えています。
2025年度の調査結果は、2026年10月時点でまだ公表されていません。
一方で、このうち学校の内外の専門機関で相談・指導を受けていないお子さんは約13万6千人(約4割)います。
ただし、そのうち約12万人は、担任の先生などから継続的な支援を受けています。
専門の場所とつながっていないご家庭が少なくないのも事実で、「どこに相談すればいいのか分からない」と感じるのは、とても自然なことです。
出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
長期欠席の数字:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要」(PDF)
フリースクールから家庭まで。学校以外の7つの選択肢を一覧で比較

代表的な選択肢を、比較しやすいように表にまとめました。
内容や費用は地域や施設によって違いますので、あくまで目安としてご覧ください。
倉敷市で通える具体的な場所は、「倉敷市で不登校の小中学生が通える場所は?」で、詳しく紹介しています。
| 選択肢 | どんな場所か | 費用の目安 | こんなときに |
|---|---|---|---|
| フリースクール・オルタナティブスクール | NPOや民間が運営する学びの場。理念や活動内容、雰囲気は施設ごとに大きく異なります(フリースクールとは) | 月額の平均は約3万円台(施設により差が大きい。費用の詳細) | 体験や学びを広げたいとき、学校とは違う学び方を選びたいとき |
| 教育支援センター | 市区町村の教育委員会が設けている、学校以外の公的な居場所 | 無料の自治体が多い | 公的な場所で、活動や学習を少しずつ始めたいとき |
| 学校の中の別室など | 保健室、相談室、校内教育支援センターなど。名称や運営は学校ごとに異なります | 無料 | 学校とのつながりを保ちながら、少しずつ過ごしたいとき |
| 家庭 | 安心して休める、いちばん身近な居場所 | — | まず心と体を休ませたいとき |
| 相談機関 | スクールカウンセラー、教育委員会の教育相談、児童相談所、医療機関など。お子さんと保護者が話を聞いてもらえる窓口 | 窓口により異なります | 保護者自身が相談したいとき、心身の不調が気になるとき |
| 地域の場・自然の中の場 | 図書館、児童館、公民館、農園、体験活動など。「学ぶ」場ではなく「過ごす」居場所として使えます | 場所により異なります | 無理なく外に出る、最初の一歩にしたいとき |
| オンライン | オンラインの学びの場や、ICTを使った自宅での学習。自宅にいながらつながれます | サービスにより異なります | 外出が難しいとき。一定の要件を満たすと出席扱いになる場合もあります |
お子さんの状態から考える、選び方

「こうすべき」という順番はありません。
お子さんの気持ちは、日によって、時間帯によっても揺れ動きます。
ここでは、よくある3つの状態ごとに、考えられる選択肢を挙げてみます。
行ったり来たりしてもかまいません。
とにかく休みたいとき
何もしない時間が、お子さんに必要な時期もあります。
そんなときは、無理に次の通い先を探さなくても大丈夫です。
まずは家で安心して過ごせることが、次の一歩につながります。
安心できる人と関わりたいとき
少人数で、話を聞いてくれる大人がいる居場所が合うこともあります。
少人数のフリースクール、教育支援センター、学校の中の相談室、相談機関などが選択肢になります。
何かやってみたい気持ちが出てきたとき
体験活動や自然の中での活動、学び直しなど、「やってみたい」が出てきたときは、フリースクールやオルタナティブスクール、地域の体験活動、オンラインでの学習などが合うかもしれません。
家で休む時間も、大切な時間です

「家にいるだけで、大丈夫なのだろうか」と、不安になる日もあると思います。
お子さんにとって、家が安心して過ごせる居場所であることは、それだけで大きな支えです。
食事や睡眠の生活リズムが大きく崩れていないか、様子をゆるやかに見守りながら、保護者の方ご自身も、休む時間を持ってください。
食欲が落ちている、眠れていないなど、心や体の不調が続くときは、小児科や学校のスクールカウンセラーなど、専門の方に相談してみてください。
フリースクール・オルタナティブスクールとは

「何かやってみたい」という気持ちが出てきたときの選択肢として、フリースクールとオルタナティブスクールのことを、もう少し詳しく紹介します。
フリースクールは、不登校の子どもなどが通う、民間の学びの場です。
NPOや個人、企業などが運営しています。
オルタナティブスクールは、独自の教育理念や方法にもとづいて学びをつくるスクールです。
「オルタナティブ」は「もうひとつの」という意味です。
不登校をきっかけに選ぶご家庭もあれば、その教育方針に共感して選ぶご家庭もあります。
※オルタナティブスクールの中には、少数ですが学校法人が運営しているものもあります。その場合は公立、私立の学校になることもあります。
学習の時間を大切にする施設、体験活動が中心の施設、子ども自身が活動を決める施設など、特色はさまざまです。
見学では、次の点を見ておくと比べやすくなります。
- どんな理念で、一日をどう過ごしているか
- 子どもが自分で決められる場面があるか
- スタッフが子どもとどう関わっているか
- 在籍校との連携や、出席扱いの実績があるか
- 費用と、通い方(送迎や交通手段)
フリースクールの基本は、「フリースクールとは?学校との違い・特徴・費用」でまとめています。
出席扱いになる場所、ならない場所

学校以外の施設に通った場合でも、学校との連携など一定の条件を満たし、学校長が認めたときには、出席として扱われることがあります。
令和6年度は、学校外の機関で相談・指導を受けて出席扱いになったお子さんが、全国で4万2,978人いました。
判断は学校ごとに異なります。
倉敷市については、「倉敷市で不登校でも出席扱いになる仕組みとは?」と倉敷市での出席扱いの方針についてのお知らせをご覧ください。
ただし、「出席扱いになるかどうか」を優先するのか、「お子さんが安心できるかどうか」を優先するのかは、ご家庭によって違ってかまいません。
どちらが正しい、ということはありません。
自然の中で学ぶオルタナティブスクール(フリースクール)「竹林のスコレー」

数ある選択肢のひとつとして、私たち竹林のスコレーのことも紹介させてください。
竹林のスコレーは、倉敷市玉島の里山にあるオルタナティブスクール(フリースクール)です。
理念は「人生を自分でデザインする。」
田畑や竹林での活動、鶏などの動物のお世話、チーム探求などを通して、異学年の仲間と一緒に学んでいます。
お子さんによって、合う・合わないはあります。
事前予約制ですが、見学で実際の様子を見て、お子さんが「ここなら大丈夫そう」と感じるかどうか、保護者の方が「ここは違うかもしれない」と感じるかどうか、どちらも大切な判断材料です。
ご興味があれば、見学のご案内や、実際に通っているご家庭の保護者の声をご覧ください。
通う場所を選ぶときに大切にしたいこと

迷ったときに、思い出してほしいことをまとめます。
- お子さんの「行ってみたい」「ここなら大丈夫」という気持ちを、手がかりにする
- 見学や体験は、一度で決めなくてかまいません
- 通えない日があっても、当たり前のことです
- 合わなければ、変えても、やめてもかまいません
- 費用や通いやすさなど、ご家族の負担も大切な判断基準です。保護者の方が無理をしない形を選んでください
ひとりで抱えないでください

不登校のお子さんを支える保護者の方は、毎日の中で、たくさんの不安や迷いを抱えています。
相談することは、お子さんのためにも、保護者の方ご自身のためにも、大切な一歩です。
- 学校の担任の先生、スクールカウンセラー
- お住まいの市区町村の教育委員会の教育相談
- 心や体の不調が気になるときの小児科などの医療機関
- 地域の不登校の親の会
※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医療や法律上の助言ではありません。
よくある質問

保護者の方からよくいただく質問をまとめました。
Q. 家にいるだけでも大丈夫ですか?
休むことが必要な時期もあります。
生活リズムや心身の様子が気になるときは、学校のスクールカウンセラーや医療機関などの相談先も頼ってください。
Q. 複数の場所を併用してもいいですか?
はい、かまいません。
たとえば、週のうち数日は教育支援センター、ほかの日は家やフリースクールで過ごす、という組み合わせもあります。
Q. 通う場所に行けない日があってもいいですか?
もちろんです。
気持ちには波があり、行けない日があるのは珍しいことではありません。
無理に通わせず、お子さんの様子を見ながら、ゆるやかに続けられる形を探してみてください。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
学校の中の別室や教育支援センターなど、公的な場所は無料のことが多く、フリースクールなど民間の施設は施設ごとに異なります。
フリースクールの費用の目安はこちらの記事で紹介しています。
Q. フリースクールなどに通いながら、学校に戻ることはできますか?
フリースクールなどに通っている間も、籍は在籍する学校に残ったままです。
学校に戻るかどうか、いつ戻るかは、お子さんの様子に合わせて、ゆっくり考えてかまいません。
📷 竹林のスコレーの日常は、Instagram(@chikurin_schole)でも発信しています。
子どもたちの様子とスコレーの活動、気になる方はぜひのぞいてみてください。
🏡 竹林のスコレーでは、見学・体験も随時受け付けています。
「実際の様子を見てみたい」と思った方は、ぜひ見学ページからお気軽にお問い合わせください。





