2026 .10 .04
岡山県で不登校の子が通える場所は?岡山市・倉敷市・ほかの市町村で変わること
岡山県内には、県の一覧に載っているだけでも、18のフリースクールなどの民間施設があります。
ただ、同じ岡山県でも、使える制度は住んでいる市町村によって違います。
たとえば、岡山市には利用料の補助制度がありますが、倉敷市にはまだありません。
一方、民間施設の利用を在籍校の出席として扱う「出席扱い」の仕組みは、岡山市にも倉敷市にもあります。
この記事では、岡山市・倉敷市・ほかの市町村に分けて、使える制度と、通える場所・居場所の探し方を、公式の情報をもとに整理しました。
どの場所が合うかはお子さんによって違い、ひとつの正解はありません。
制度の違いは、選ぶときの手がかりのひとつとして読んでみてください。
最終更新:2026年10月4日
この記事のポイント
- 通える場所・居場所には、公的なもの、民間のもの、相談機関など、いくつかの種類があります
- 利用料の補助や出席扱いの仕組みは、お住まいの市町村ごとに違います
- どれを選ぶかに正解はなく、お子さんの気持ちとご家族の負担を手がかりに選んでかまいません
岡山県内で通える場所には、どんな種類があるの?

通える場所は、大きく4つに分けられます。
それぞれの特徴は、「不登校の子の『学校以外の居場所』とは?」で詳しく紹介しています。
| 種類 | どんな場所か | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 公的な通所先 | 市町村の教育委員会が設けている教育支援センターなど | 無料の自治体が多い |
| 民間の施設 | フリースクール、オルタナティブスクールなど。理念や活動、雰囲気は施設ごとに大きく異なります | 施設により異なります |
| 相談機関 | 学校のスクールカウンセラー、教育委員会の教育相談、医療機関など | 窓口により異なります |
| 地域の場・オンライン | 図書館や体験活動、自宅からつながるオンラインの学びなど | 場所・サービスにより異なります |
岡山県が公表している民間施設の一覧

岡山県は、ホームページで「不登校の児童生徒及びその保護者を支援する民間団体・施設の情報」を公表しています。
フリースクール等の民間施設が、地区ごとに載っています(最終更新:2026年8月31日)。
この一覧には、県教育委員会への掲載を申請した団体・施設だけが載っています。
県内のすべての施設を網羅しているわけではありません。
また、活動の内容や雰囲気は、一覧を見ただけでは分かりません。
気になる施設があれば、見学や問い合わせで、実際に確かめてみてください。
お住まいの市町村で、使える制度が変わります

同じ岡山県でも、利用料の補助や出席扱いの仕組みは、市町村ごとに違います。
お住まいの市町村に合わせて、読んでみてください。
| お住まい | 主な制度・窓口 |
|---|---|
| 岡山市 | 民間施設の利用料の補助制度があります(月額上限1万円。窓口は市の多様な学び支援室)。出席扱いの仕組みもあります |
| 倉敷市 | 2025年10月から試行として、民間施設の利用を出席扱いにできる仕組みが始まりました。利用料の補助制度はまだありません |
| それ以外の市町村 | 制度は市町村ごとに異なります。まず教育委員会か在籍校に確認してみてください |
岡山市にお住まいの場合:利用料の補助制度があります
岡山市には、不登校のお子さんが市の登録施設を利用するときの利用料を、一部補助する制度があります(令和8年度)。
主な内容は次のとおりです。
- 対象:岡山市内に住所があり、過去1年間に合計30日以上学校を欠席しているお子さんの保護者
- 条件:在籍校の授業時間内に、市に登録された民間施設へ通っていること(オンライン利用は対象外)
- 補助:利用料の2分の1以内、お子さん1人につき月額1万円まで
- 対象外の費用:入学金・入会金、施設整備費、教材費、交通費、食費など
- そのほか:ほかの自治体から同じ種類の補助を受けていないこと、市税の滞納がないことなども条件です
窓口は、岡山市教育委員会 教育支援課の多様な学び支援室(電話 086-803-1397)です。
登録施設の一覧と、申請の方法は、岡山市の公式ページで確認できます。
制度の内容は変わることがありますので、申請の前に、必ず公式ページで最新の情報をご確認ください。
この補助は、お住まいが岡山市内かどうかで対象が決まります。
施設が岡山市内にあるかどうかではありません。
たとえば、竹林のスコレー(倉敷市玉島)は岡山市の登録施設ですが、倉敷市など岡山市の外にお住まいの方は、同じ施設に通っても、この補助の対象にはなりません。
また、岡山市でも、倉敷市と同じように、民間施設の利用を在籍校の出席として扱う仕組みがあります。
出席扱いになるかどうかは、在籍校に確認してください。
くわしくは、岡山市の補助金についての記事で解説しています。
倉敷市にお住まいの場合:出席扱いの仕組みがあります
倉敷市では、2025年10月から試行として、フリースクールなどの民間施設の利用を、在籍校の出席として扱える仕組みが始まりました。
保護者の方が在籍校に申し出ると、倉敷市教育委員会が施設に確認シートを送ったり、訪問したりして、施設の活動を確認します。
そのうえで、施設からの活動報告をもとに、在籍校の校長が判断します。
なお、この方針は倉敷市立の小中学校・特別支援学校のものです。
くわしくは、「倉敷市で不登校でも出席扱いになる仕組みとは?」と倉敷市での出席扱いの方針についてのお知らせをご覧ください。
倉敷市で通える具体的な場所は、「倉敷市で不登校の小中学生が通える場所は?」にまとめています。
フリースクールの利用料を補助する制度は、倉敷市にはまだありません(2026年10月時点)。
最新の情報は、倉敷市の教育委員会にご確認ください。
それ以外の市町村にお住まいの場合
出席扱いや利用料の補助の仕組みは、市町村ごとに違い、あるところもあれば、ないところもあります。
まずは、お住まいの市町村の教育委員会か、在籍している学校に、「民間のフリースクールなどを利用した場合の出席扱いや補助はありますか」と、聞いてみてください。
通える場所は、県の一覧を手がかりに探せます。
岡山県は広く、通いやすさが続けやすさに直結しますので、距離や送迎の有無も、あわせて確認すると安心です。
出席扱いと利用料の補助は、別の制度です

「出席扱い」は、在籍している学校が、施設での学びを出席として扱うかどうかの判断です。
「利用料の補助」は、市が利用料の一部を補助する制度です。
どちらも、不登校のお子さんと保護者を支える仕組みですが、別のものです。
片方を使えても、もう片方が使えるとは限りません。
それぞれの窓口に確認してください。
また、「出席扱いになるかどうか」を優先するのか、「お子さんが安心できるかどうか」を優先するのかは、ご家庭によって違ってかまいません。
どちらが正しい、ということはありません。
通う場所を選ぶときに大切にしたいこと

迷ったときに、思い出してほしいことをまとめます。
- お子さんの「行ってみたい」「ここなら大丈夫」という気持ちを、手がかりにする
- 見学や体験は、一度で決めなくてかまいません
- 距離や送迎など、続けやすさも大切な基準です
- 費用や制度など、ご家族の負担も大切な基準です。保護者の方が無理をしない形を選んでください
- 合わなければ、変えても、やめてもかまいません
自然の中で学ぶオルタナティブスクール(フリースクール)「竹林のスコレー」

数ある選択肢のひとつとして、私たち竹林のスコレーのことも紹介させてください。
竹林のスコレーは、倉敷市玉島の里山にある、自然体験型のオルタナティブスクール(フリースクール)です。
理念は「人生を自分でデザインする。」
岡山県の民間施設の一覧に掲載されており、岡山市の補助制度の登録施設でもあります。
田畑や竹林での活動、鶏などの動物のお世話、チーム探求などを通して、異学年の仲間と一緒に学んでいます。
お子さんによって、合う・合わないはあります。
事前予約制ですが、見学で実際の様子を見て、お子さんと保護者の方が、どう感じるかを確かめてみてください。
見学のご案内と、実際に通っているご家庭の保護者の声もご覧ください。
ひとりで抱えないでください

不登校のお子さんを支える保護者の方は、毎日の中で、たくさんの不安や迷いを抱えています。
相談することは、お子さんのためにも、保護者の方ご自身のためにも、大切な一歩です。
- 学校の担任の先生、スクールカウンセラー
- お住まいの市町村の教育委員会の教育相談
- 心や体の不調が気になるときの小児科などの医療機関
- 地域の不登校の親の会
※この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医療や法律上の助言ではありません。
制度の内容は変わることがありますので、最新の情報は、各市町村の公式ページでご確認ください。
よくある質問

保護者の方からよくいただく質問をまとめました。
Q. 岡山市以外でも、利用料の補助はありますか?
市町村ごとに異なります。
補助制度がある市町村もあれば、ない市町村もあります。
お住まいの市町村の教育委員会に確認してください。
Q. 倉敷市に住んでいて、岡山市の登録施設に通ったら、補助は受けられますか?
岡山市の補助制度は、岡山市内に住所のある方が対象です。
施設が岡山市内にあるかどうかではなく、お住まいで決まります。
倉敷市など岡山市の外にお住まいの方は、対象になりません。
Q. 出席扱いと補助は、同じ制度ですか?
別の制度です。
出席扱いは在籍校の判断、補助は市の制度で、それぞれに窓口があります。
Q. 遠くて通うのが難しいときは、どうすればいいですか?
お近くの公的な通所先や、オンラインの学びなど、通う以外の選択肢もあります。
送迎の有無も、施設ごとに違いますので、問い合わせのときに確認してみてください。
📷 竹林のスコレーの日常は、Instagram(@chikurin_schole)でも発信しています。
子どもたちの様子とスコレーの活動、気になる方はぜひのぞいてみてください。
🏡 竹林のスコレーでは、見学・体験も随時受け付けています。
「実際の様子を見てみたい」と思った方は、ぜひ見学ページからお気軽にお問い合わせください。





